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連載「動物行動学としつけ」
ペット相談Q&A
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しつけの事
いつ頃から始めればよいですか?
A:
犬の社会化期の前半では母犬や兄弟犬のもとで育てるのが重要ですが、後半になると同種の犬だけでなく人間とも共存し、人間社会にも適応する必要があります。したがって、社会化期の後半といわれる生後2ヶ月齢以降に、初めて家に来たときから始めてあげてください。新しい飼い主様の育て方次第で適切な社会化ができるかどうかが決定される重要な時期です。頑張ってください。
しかってはいけないと言われましたが、子供をしからない親はいないと思います。どうしたら良いか悩んでいます。
A:
少し前までは、犬のしつけは訓練というイメージが強く、大きな声で叱ったり、ときには体罰を与えたりして、厳しく体で覚えさせる方法が一般的でした。しかし、経験によって物事を学習する犬は、楽しいことは望んで繰り返しますが、嫌なことはなるべく避けたいと考えます。犬のしつけでもっとも大切なことは、犬をほめることです。人からほめられることは犬にとって大きな喜びになり、ほめられたいからやる気も出てきます。逆に叱られてばかりいては、その人を避けるようになります。上手にほめることが、しつけを成功させる重要なポイントです。ただし、しつけをしていくうえでは、どうしても叱らざるを得ない状況があると思います。犬が望ましくない行動をしたときは、体罰ではなく言葉で「ダメ」と叱ります。このときに、中途半端にやさしい声で「ダメ」といっても、犬は叱られていることが理解できません。大声で怒鳴りつける必要はありませんが、冷静にきっぱりと「ダメ」と言います。叱るタイミングは必ず現行犯で行うことが重要です。 また、叱られて行動をやめた場合は、たくさんほめてあげることも大切です。叩いたり怒鳴ったりするのは、犬を萎縮させるばかりで、効果はありません。
子犬ですが、じゃれてかみつきます。どうすれば良いですか?
A:
子犬は母犬や兄弟犬との遊びの中で、相手に軽く咬みつく甘がみをしたりされたりしながら、咬み方の加減を学習します。人の手足にもよくじゃれついて甘がみをしてきますが、人への甘がみは子犬が一方的に咬んでいるだけなので、力加減がよくわかりません。甘がみを許していると、成犬になってからも咬みぐせが残ることがあります。子犬のうちはまだしも、成犬に咬まれたら大ケガにつながりかねません。
子犬の甘がみは見過ごさずに、少しでもきつく咬んだら、「痛い」ときっぱり言って手を引っ込め、人の手は咬んではいけないことをしっかり教えます。手や足にじゃれつかせる遊びは、「咬んでもいい」と教えていることと同様になるので避けるべきです。同時に、咬んでもよいおもちゃやぬいぐるみを与えて気を紛らわせてあげましょう。
トイレはどうやって覚えさせれば良いでしょうか?
A:
トイレの場所を覚えさせるには、子犬を家に向かい入れた最初の数日が肝心です。子犬が落ち着けるようにケージや段ボールを用意し、初日はその中に子犬を入れて、最初のオシッコをしてから部屋に入れるようにします。そのとき、ケージの中にその子犬のにおいをつけたペットシーツなどを入れておけば、トイレの場所が確認しやすくなります。子犬は、オシッコをあまり長時間我慢できませんので、そわそわして床のにおいをかいだり、クルクル回ったり、しゃがみこんだら、トイレに行きたいサインです。また、寝起きや食後、運動の後もトイレのタイミングです。オシッコの頻度は、子犬ではだいたい2〜3時間おきですから、タイミングを見計らってトイレに連れて行きます。犬がなかなかしなくても焦らずに、根気よく排泄するのを待ち、ちゃんとできたらたくさんほめてあげましょう。
ケージにいれるといつまでも吠えるので結局根負けして出してしまうんです。
A:
まずは犬を無視してみましょう。このとき目線も犬に合わせてはいけません。犬があきらめて吠えるのをやめたら、声をかけるようにします。吠え声に飼い主が根負けをして、途中で犬の要求をのんでしまうと、犬は「たくさん吠えないと飼い主は気づいてくれない」と思い、ますます吠えるようになってしまうので、実践するときは必ず徹底的に無視することが肝心です。
来客にいつまでも吠えるので困っています。
A:
チャイムが鳴ったら、なるべく吠え始める前にすぐにごほうびを与え、「チャイムが鳴るとよいことがある」と関連づけさせます。食べ物が大好きな犬であれば、非常に効果的です。ただし、吠え終わった後にごほうびをあげても効果はありません。
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