連載記事:動物行動学としつけ

 
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第5回 イヌのコミュニケーション(視覚)

視覚を通じてのコミュニケーション、いわゆるボディーランゲージにはどんなものがあるのでしょうか?

姿勢:イヌは自信があるとき、肢を伸ばし、高い姿勢を保ちます。一方、怖いとき、服従を示す為には、肢を曲げ、低い姿勢をとり、お腹をみせることもあるでしょう。服従の姿勢として、お腹を出すことを無理に強要することは、犬の恐怖をあおるので、適切ではありません。

尾:一般的に、自信を持っている時に上げ、恐怖や警戒時に下げられます。また、イヌは興奮したときに尾を振ります。つまり、嬉しい時のみならず、怒っている時にも尾を振るのです。「尾をふっている犬がすべてのフレンドリーだ」というわけではありません。

耳:恐怖や警戒時に後ろに倒されます。

口唇:攻撃時に上へ上げ、歯をむき出し、恐怖・警戒時には後ろにひきます。恐怖による攻撃をする際は、口唇を後ろ引き、さらに葉をむき出します。

視線:自信があるとき、または優位な犬は、相手(下位の犬)を凝視し、恐い時、または下位の犬は視線をそむけます。

毛:攻撃には毛を逆立てます。

さて、犬のボディーランゲージをもう一度、観察してみてください。犬種によっては、尾が短かったり、耳が垂れていたり、または、毛が長かったりと、評価しにくいパートがあるかもしれません。一部に注目するのではなく、全体を見て、また、鳴き方や状況を総合的に判断することによって、犬が表現していることを理解できることでしょう。

 

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吉川 綾 先生
吉川 綾 先生プロフィール
酪農学園大学大学院獣医学研究科卒業 博士(獣医学):盲導犬適性およびイヌとネコの 行動学について研究
1997〜2003
酪農学園大学ワンワン学校スタッフ
1999〜2005
NHK学園「愛犬と暮らす」講座講師
2000〜2003
北海道ハイテクノロジー専門学校「イヌとネコの行動学」講師
2005
タフツ大学「動物行動治療科」研修
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