連載記事:動物行動学としつけ

 
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第6回 性差と犬種特性

犬の行動、気質はどのように決まるのでしょうか?「1.先天的?遺伝?」それとも「2.後天的?環境や教育??」
答えは「両方」です。犬の生まれ持った特徴を知っておくことは、1、皆さんの生活スタイルにあったパートナーを探す時、2.愛犬に適した環境や教育を考えるときに、役立ちます。ここでは、性差と犬種特性について説明します。

性差: 一般に、雄は雌よりも活動的で、攻撃的なものが多いようです。また、雌犬の匂いに興奮し、脱走してしまうこともあります。逆に、雌は雄よりも穏やかで、訓練性能が高いといわれます。しかし、発情時、妊娠・偽妊娠時、子育て時に、イライラし、攻撃的になることもあります。雌雄を問わず、不妊手術をすることにより、問題が抑制できるでしょう。

犬種特性:「犬種」は、それぞれの目的に応じて作られてきました。ですから、外見のみならず、気質も、各々の特徴をもちます。ここでは、すべての犬種について、その特徴を記すことができませんので、どのように調べることができるかを示します。
まず、犬種の起源や現在の一般的な特徴が示されている本やHP(インターネット)を探し、読んでください。この際、複数の本やHPを読み、それらに共通して紹介されている情報に特に注目してください。また、どの犬種にも、人の生活に適応しやすい点としにくい点、一般に野染まれる点と望まれない点があります。一般に、本やHPでは各犬種の長所が強調されて紹介されがちですが、短所を知っておくこと、それをカバーするにはどうしたらよいかを考えることが非常に重要です。

もう一つ、注意すべき点は、流行犬種が、上記の本やHPに紹介される一般的な特徴どおりではないかもしれない事です。限られた犬種が爆発的に人気を得ると、その数を増やすために、闇雲なブリーディングが繰り返され、攻撃性や恐怖心が強い犬が増えてしまう傾向にあるようです。

性別、犬種の特徴と合わせて、母犬、父犬、兄弟犬の行動や気質を知っておくことは、愛犬の将来を予測するのに役立つはずです。

 

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吉川 綾 先生
吉川 綾 先生プロフィール
酪農学園大学大学院獣医学研究科卒業 博士(獣医学):盲導犬適性およびイヌとネコの 行動学について研究
1997〜2003
酪農学園大学ワンワン学校スタッフ
1999〜2005
NHK学園「愛犬と暮らす」講座講師
2000〜2003
北海道ハイテクノロジー専門学校「イヌとネコの行動学」講師
2005
タフツ大学「動物行動治療科」研修
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