連載記事:動物行動学としつけ

 
戻る

第9回 犬を迎えるにあたってV

  さて、犬を迎える意志がしっかり確認され、ご自分の家庭に合う犬の「理想像」ができたでしょうか?ご家族が思い浮かべた愛犬の条件を箇条書きにしてみてください。自分の家族にあった愛犬を選ぶ事は、大変難しい事だと気づかれるのではないでしょうか。

3. どんな犬がいいのだろう?

イヌは、犬種(体格)、性別、年齢などによりそれぞれ特徴があります。まずは、ご自分で、これまでのコラムや、様々な本、インターネットでの情報を参考に、「イヌ」の行動と特徴や、興味のある犬種について、勉強を始めてください。同時に、イヌの行動についてよく勉強している獣医師、犬の訓練士などの専門家に相談することをお勧めします。今後の長い家族の生活に関わる事ですから、焦る必要はありません。ご家族と、また専門家と、よく話し合って、具体的に、犬種、性別、年齢などについて決定しましょう。それが決まったら、さらに、その「犬」について調べてください。

4. 愛犬をみつけよう

犬の気質・体質は、個体によっても大きな差があります。個体差は犬種差よりも大きいと言われ、遺伝(血統)と経験・環境の違いよって生じます。特に、経験・環境の中でも、子犬期は重要な時期です。つまり、愛犬を家族として迎える前の環境にも注意が必要なのです。愛犬に出会うためには、ご自分でいくつかのブリーダー宅を訪れ、話を聞いてみましょう。また、実際に親犬、兄弟犬に会い、子犬の環境を見る事をお勧めします。親犬や兄弟犬が「理想像」に当てあまり、子犬が理想的な環境で育てられていれば、愛犬の候補と言えるでしょう。

雑種や成犬を求めている方は、愛護センターなどから引き取る事を考えられる事でしょう。家族に恵まれなかった犬達を幸せにできる事は、素敵な事です。しかし、その犬との生活は長年に渡る事ですから、「かわいい」「かわいそう」という気持ちだけで迎える事はお勧めできません。犬の様子について、センターの職員とよく話し、「この犬と家族が幸せになれる」という自信があれば、愛犬の候補と言えるでしょう。

5. 愛犬を迎える準備をしよう

愛犬を迎える前に、必要な物をそろえましょう。食器、胴輪(首輪)、トリミング用品、食餌、クレート(犬用のベッド、オリ)、などと共に、飼い主としての心がまえ、知識も必要です。

 

←前の記事へ
 第8回 犬を迎えるにあたってU
次の記事へ→
第10回 子犬の発達と接し方T

動物行動学としつけ 連載記事一覧に戻る

totop
吉川 綾 先生
吉川 綾 先生プロフィール
酪農学園大学大学院獣医学研究科卒業 博士(獣医学):盲導犬適性およびイヌとネコの 行動学について研究
1997〜2003
酪農学園大学ワンワン学校スタッフ
1999〜2005
NHK学園「愛犬と暮らす」講座講師
2000〜2003
北海道ハイテクノロジー専門学校「イヌとネコの行動学」講師
2005
タフツ大学「動物行動治療科」研修
アテナ動物病院に関して
わたしたち、アテナ動物病院は先進医療技術をもとに安心と優しさを提供いたします。
アテナ動物病院
ペット検診センター
AHB

VSC