連載記事:動物行動学としつけ

 
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第13回 子犬のトイレトレーニングU

  前回までのステップが完璧にできるようになってから、以下のステップに進んでください。

ステップ6. トイレ場所の決定
  飼い主さんの中には1)室内のトイレシーツの上で、または2)屋外の決められた場所、または散歩の途中で、排泄を望む方がいらっしゃるでしょう。屋内での排泄は、小型犬、アパートなどの高層にお住まいの方、身体的な問題上頻繁に排泄に連れ出すのが難しい方、旅行など様々な場所に犬を連れて行く方などにお勧めです。複数用意していたシーツのうち、使用回数の少ないものから、順番に取り除きましょう。最後に残ったシーツは、静かで、犬が行きやすい場所で、かつ飼い主にとっても便利な場所に少しずつ移動してください。
  屋外での排泄の場合、基本的には、敷地内の決められた場所で排泄する癖をつけておくと良いでしょう。特に、都会にお住まいの方にとっては、犬の望むところすべてで排泄させてあげることは難しいはずです。室内のトイレシーツを取り去り、排泄のタイミングで屋外のトイレ場所へ連れていきましょう。排泄したがらなければ、初めは室内で使用していたシーツをその場所に置いてみてください。

ステップ7. トイレ時間を覚えさせる
  まずは、4までステップが完璧であることを確認してください。トイレ時間は、大きく、1)いつでも犬が望む時に排泄してよい、または2)決められた時間に排泄する、に分けられます。屋外で排泄させる場合は、2)の訓練も必要となるでしょう。初めは頻繁に、少しずつ回数を減らして1日3〜4回くらいトイレ時間を設定しましょう。子犬のうちは、排泄を我慢できる時間が、月齢+1時間くらい(3ヶ月の犬は4時間)です。トイレ時間を大目に設定してあげてください。室内での排泄を希望する場合でも、基本的に2)を目標にすることをお勧めします。将来、排泄について心配せず、様々な場所に連れて行くことができるからです。室内のトイレを取り去り、決まった時間にトイレシーツを引いて、排泄を促してください。また、決まった言葉を与え、その「コマンド」きっかけにトイレができるようになれば理想的ですね。
外出時間が長い場合、犬の身体的な問題や年齢から長時間排泄を我慢させるのが難しい場合は、1)を選んでください。

排泄を失敗してしまった場合
  失敗を怒ることは、百害あって一利なし!です。犬に声をかけずに、排泄物を片付けてください。また、消臭剤を使い、完璧に掃除をしましょう。

どうしてもトイレトレーニングができない場合
 トイレのしつけが難しいのは、排泄がなんらかの恐怖と結びついている場合(トイレが怖い音や場所の近くにある/あった、排泄痛があるなど)、以前に排泄を失敗したことで強い罰を与えられた場合、トレーニングを始める以前に不適切な排泄の習慣がついている場合などが考えられます。専門家、または獣医師のアドバイスを受けることをお勧めいたします。

 

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吉川 綾 先生
吉川 綾 先生プロフィール
酪農学園大学大学院獣医学研究科卒業 博士(獣医学):盲導犬適性およびイヌとネコの 行動学について研究
1997〜2003
酪農学園大学ワンワン学校スタッフ
1999〜2005
NHK学園「愛犬と暮らす」講座講師
2000〜2003
北海道ハイテクノロジー専門学校「イヌとネコの行動学」講師
2005
タフツ大学「動物行動治療科」研修
アテナ動物病院に関して
わたしたち、アテナ動物病院は先進医療技術をもとに安心と優しさを提供いたします。
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