連載記事:動物行動学としつけ

 
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第16回 拾い食い、盗み食い、誤飲、食糞 1

 「ちょっと目を離したすきに、食べ物がなくなっている」という事件は、日常茶飯事…。家でも散歩中でも気が抜けない、怒っても、怒っても辞めさせられないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、拾い食い、盗み食い、誤飲、食糞など、食べることに関する問題を考えてみました。

* なぜ何でも食べちゃうの?
子犬が誤飲をする可能性は、成犬の4倍にも及びます。これは、子犬が好奇心旺盛で、世の中にあるものを確かめる手段として、なんでも口にくわえてみたくなるからです。遊びに集中し、興奮していれば、誤って飲み込んでしまうこともあります。美味しいものが目の前にあれば、食べたくなって当然です。時には、飼い主さんにとって汚いものである生ゴミや糞も、子犬にとっては魅力的なおやつとなってしまいます。

* どうしたらいいの?

  1. 犬の口が届かないように!
    基本的なことですが、これが最も重要です。部屋を見回してみてください。犬にとって魅力的なものすべてを取り除き、高いところへ移動しましょう。電化製品のコードがある場所には近寄れないようガードをしてください。ゴミ箱はふた付きのものを使いましょう。糞をしたらすぐに片付けてください。散歩中に食べ物が落ちていたら、避けてとおりましょう。
    こうやって、食べてはいけないものを口に入れさせないことは、犬の物への執着をなくす第一歩となります。

  2. 十分な食餌、運動、遊びを!
    子犬は、食べたい、遊びたい、探検したい!ものです。ならば、その要求を正しい方法で満たしてあげることを考えましょう。まずは、適切な量、回数の食餌を与ているか確認してください。必要な運動量は、犬種や月齢によっても違いますが、どの犬にとっても1日2回、30分ずつくらいの散歩は必要です。ワクチン前の子犬は抱っこして外に連れ出してみましょう。おもちゃは、飲み込むことができないサイズのものを選び、一人遊びの時間に与えましょう。置きっぱなしにしないこと、お気に入りのものをいくつか見つけ、それを交代で与えることによって、子犬は一人遊びの時間を楽しみにするようになるでしょう。また、飼い主さんと一緒に遊ぶ時間も大切です。基礎的な訓練も、小さなおやつを用い、楽しく行えば、子犬にとっては最高の遊びとなります。
ここまでは、今日から食べ物に関するトラブルをなくすことができる方法をまとめました。まずは、2週間、トラブルゼロ!を目標に、1.2を頑張ってみてください。

 

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吉川 綾 先生
吉川 綾 先生プロフィール
酪農学園大学大学院獣医学研究科卒業 博士(獣医学):盲導犬適性およびイヌとネコの 行動学について研究
1997〜2003
酪農学園大学ワンワン学校スタッフ
1999〜2005
NHK学園「愛犬と暮らす」講座講師
2000〜2003
北海道ハイテクノロジー専門学校「イヌとネコの行動学」講師
2005
タフツ大学「動物行動治療科」研修
アテナ動物病院に関して
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