連載記事:動物行動学としつけ

 
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第17回 拾い食い、盗み食い、誤飲、食糞 2

* どうしたらいいの?

  1. 「とって」「はなせ」の訓練をしよう!
    多くの犬は、飼い主さんが口に入れたものを取り返そうと追い掛け回してくれるのを、楽しみにしています。また、口に入れたものが、非常に魅力的であるならば、それを簡単に取り上げられたくありません。取り上げられないために逃げたり、飲み込んでしまったりするようになるでしょう。こんな問題を避けるためにも、飼い主さんに物を返したり、言うことに従った方がお得だ!と教える必要があります。
    まず、飼い主さん自ら犬におもちゃを与え、犬がくわえたら「とって」と言い、ほめてください。次に小さなおやつを差し出し、犬がおもちゃを放したら、「はなせ」と言い、すぐにおやつを与えて、ほめましょう。これを何度もくりかえすことにより、犬は「とって」「はなせ」のコマンドを理解するようになります。今度は、先に、「とって」「はなせ」のコマンドを与え、犬が従ったらおやつをあげて褒めましょう。これができるようになったら、おもちゃをなげて取ってこさせてみましょう。子犬は、これらをゲームとして楽しむはずです。

     
  2. 万が一の時は…
    犬が不適切なものを口にくわえているのを見つけたら、あせらず、騒ぎ立てず、追いかけずに、楽しそうに犬を呼びましょう。犬が来たら、「はなせ」を試してみましょう。できたら、フードをあげながら、よくほめてください。
    もし、危険なものを食べてしまったら、口の中に残っているものをできるだけ取り出します。何をどれくらい食べたかを把握し、急いでかかりつけの獣医師に連絡してください。

 

* 成犬になっても続く場合、成犬になってから始まる場合は…
身体、または精神的な疾患が関わっている可能性があります。かかりつけの獣医師に相談してください。

 何でも口に入れる行動は子犬にとって普通の行動です。しかし、危険なものを飲み込んでしまえば、手術が必要となる大問題・・・。「子犬は何でも食べてしまうもの」と思って、飼い主さんが日々の環境、生活に注意しなくてはいけません。訓練には少し時間がかかりますが、ゲーム感覚で取り組んでみてください。そんな日々を繰り返している間に、愛犬は成長し、床に置けるものも増えていくものです。

 

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吉川 綾 先生
吉川 綾 先生プロフィール
酪農学園大学大学院獣医学研究科卒業 博士(獣医学):盲導犬適性およびイヌとネコの 行動学について研究
1997〜2003
酪農学園大学ワンワン学校スタッフ
1999〜2005
NHK学園「愛犬と暮らす」講座講師
2000〜2003
北海道ハイテクノロジー専門学校「イヌとネコの行動学」講師
2005
タフツ大学「動物行動治療科」研修
アテナ動物病院に関して
わたしたち、アテナ動物病院は先進医療技術をもとに安心と優しさを提供いたします。
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